入院・病気

【退院するのに会議?】病院に家族が呼び出しされる理由と介護と医療の打ち合わせとは?

※こちらの記事は以前私がアメブロでも紹介した事例になりますが、皆様に知ってほしい内容なのでリライト(書き直し)をして公開させていただいております。

おはようございますニコニコ

しばらく正月ボケと、子供の休園で生活がおかしくなっていました。

そこに来てのトンガの噴火…

みなさまの地域はご無事でしょうか?

津波にコロナと、不安ばかりの2022年ですが、穏やかな日常に戻るのを願うしかないですね…

群馬は本日もいい天気です。

そこで今日はまじめな記事を書いていこうと思います←今まで真面目じゃなかったのかというツッコミはナシで笑い泣き

今後は改めて多職種連携や退院支援の重要性などをこのブログでお伝え出来たらと思っているのですが、とにかく一番に伝えたい人というのは

介護に無関心な介護予備軍の方たち。

ですので、あまり難しいにはならないように気軽に読めるような内容にしていこうと思っています。

またこれからもよろしくお願いいたしますねウインク

今回は「退院前カンファレンス」について解説

さて、今回は「退院前カンファレンス」について。

以前も退院前カンファレンスについては、書いたこともあったと思いますが、改めて退院前カンファレンスって何?というようなところをお伝えしてみます。

多くの読者様の声を聞いて、医療や介護のありきたりなマニュアルじゃなくて、

裏話もふくめた現状を知りたいその情報を今後に役立てたい

という気持ちが強いことを、私も日々実感しています真顔

私も同じで、みんなにたーくさん知っていて欲しいこと、そして今だからこそ行動して欲しいことがあるんです💦

それは

家族の大切な人生で後悔しないために。

そんな気持ちを込めて、毎日書いてます。

退院前に行われる「介護と医療の打ち合わせ」とは?

今日は、本人や家族に全力で寄り添う人達の話。

病院では退院前に医療や介護が必要になる患者に対し、入院中のスタッフから在宅のスタッフへの情報の引き継ぎや一緒に今後の生活を考えるための話し合い(退院前カンファレンス)

をします。

退院前カンファレンスでは、基本的やケアマネージャーさんや訪問看護師さんに来てもらうのが一般的ですが、例えば

退院後に医療処置などが必要

とか

多くのケアやサポートが必要となる場合

にはケアマさんが

「訪問入浴も呼びましょう」

とか

「デイサービスのスタッフさんにも来てもらいましょう」

などと言ってどんどん参加者が増えていくことになります滝汗

私たち病院側もリハビリで注意して欲しいことがある場合にはリハビリスタッフを呼んだり、

お食事で配慮していただきたいことやおすすめの食事づくりの提案などがある場合には栄養士も参加しますし、

薬剤師が服用や副作用の注意点を説明したりと、院内でもどんどんいろんな職種が参加し、膨らんでいくことになります。

そんな私が経験した最大規模の退院前カンファレンスの参加者は20人ほど。

そんなにたくさんの人が来るの?と思うかもしれませんが、普通にさまざまな職場・資格の方たちが一堂に病院に集まります。

※最近はコロナ禍でリモートで行われることも増えて来ました。

「退院前カンファレンス」と本人や家族に伝えても、意味が通じないので単に「打ち合わせ」とお伝えしているのですが、実際にその部屋に入ったご家族などからは

「こんなにいるんですか!?」

と驚かれることも多いです(笑)

私が経験した過去最大規模の退院前カンファレンス

私が経験した一番多い人数のカンファレンスは、予後数ヶ月とされた終末期の患者様のものでした。

基本的に末期になるほど、このような大規模なカンファレンスが開かれる傾向があります。

 病院の大きな会議室を貸切。

中心にご本人とご家族。

そして主治医と訪問診療医。

先ほど言ったような多くのサービス担当者が集まりました。

  • ケアマネ(重要な案件なのか、その居宅介護支援事業所の管理者も参加)
  • 訪問看護師
  • 訪問入浴
  • 介護用品担当業者
  • 薬剤師(院内・院外それぞれ参加)
  • 院内栄養士
  • 院内リハビリスタッフ(言語聴覚療法士、理学療法士、作業療法士)
  • 病棟担当看護師
  • 担当相談員
  • 担当退院支援看護師

こんな感じで20人が集いました。

その人のために何が必要なのか、

そして今後の病状も含めてどんなところに気をつければいいのか

そして何より大切なのは、

おうちに帰ってどんな時間を過ごしたいのか

そういった所をみんなで話し合いをするんです。

その方、最後に手を合わせて

「ありがとう、ありがとう・・・」

って泣いてくれて。

これ書きながら泣けてくるよね(笑)

ここまでサポートができるケースというのは本当に稀だと思っています。 

このブログでも書いてはいますが、先生の考え方ひとつで

「カンファレンスなんてしなくていい」

とあっさりと言われてしまうこともありますし、

 逆にケアマネさん側が

「病状が変わらないならカンファレンスはいらないじゃないですか〜」

と却下されることも。チーン

医療も介護もチーム。 

そしてチームを作るのは一人一人のメンバーです。

その気持ちが1つになった時、とても大きな力を発揮して、本人やご家族により良い幸せをもたらしてくれると私は信じています。

ですので、ここを読んでいる方も

「カンファレンス」なんて難しいことはよくわからないわ~

と思うのではなく、

自分たちが中心にいる

ということを感じながら、意見をしっかり伝えていただきたいと思います。

またこういった打ち合わせの場は、

「顔合わせ」

「意思確認」

ができるのも最大のメリットです。

自分たちをケアしてくれるスタッフがどう考えているのか、どのような価値観を持っているのかがわかる大事な機会ともなります。

この機会を利用し、

どのようなサービスを選ぶべきなのか

どのような人を信頼するべきなのか

いう視点でみると、さまざまな発見があるかと思います。

是非、皆さんもいつか親の老後や、大切な家族の問題に当たった時にはこういったことを思い出してみてくださいねニコニコ