こんにちは!
介護相談ほっとラインの看護師カウンセラー さやみんです。
今回は親の介護相談でよくあるトラブルを3つ紹介してみたいと思います。
親の介護でよくある相談内容 TOP3
まだ私のことをよく知らない方もいると思うので、改めてお伝えすると、私は以前総合病院で「相談窓口の相談員」として3年ほど勤務していました。
看護師なのに相談員?と思うかもしれませんが、ある程度の規模の病院には「退院調整看護師」という患者家族と病院や地域をつなぐ役割の看護師を配置しないといけないという決まりがあるんですね。
と、まぁ自己紹介はそのくらいにしてそんな私が働いてきた病院の窓口でよくある相談内容を皆様にお伝えしてみようと思います。
よくある相談①:親が入院して家に帰れるかわからない
私の所属する窓口が病院ということもあり、「入院」による不安を感じて窓口に来られる方が非常に多かったです。
- 主治医に「長期入院や手術が必要」と言われた。以前は元気だったので、元の生活に戻れるか心配。
- 退院後、自宅に帰るつもりだが、足腰が弱ってしまい元のように動けない。
- 新しい病気が見つかり、がんの余命宣告を受けた。この先どうしたらいいのかわからない。
- 主治医に「施設」「転院」を提案されたが、どうしたらいいのかわからない。
このように入院・病気・怪我をきっかけにその後の生活がどのように変化するのか不安になり、相談に来られる方が非常に多かったです。
その際私ら窓口の相談員は、それぞれの状況を考察し、ご本人と家族の希望をしっかり理解したうえで、自宅に帰る方向と、転院や施設入居などの自宅以外の方向性についても検討し、それぞれのメリットデメリットを提示しながら一緒に考えていきます。
よくある相談②:入院費や施設などのお金の話
次に多いのが、お金の話。
やっぱり突然の怪我や病気で、どのくらいお金がかかるのか不安になりますよね?
相談窓口では、経済的に困窮している方へも制度などを説明したり、経済状況を伺いつつ、無理のない範囲内で利用可能なサービスを提案したりしています。
よくある相談③:介護保険について知りたい
最後に多いのが、「介護保険制度について」。
介護保険って知ってはいるけど、どんな風に使えるのか、自分はその対象になるのかといった詳しいことまでは皆さんわからないですよね?
そんな時でも、窓口に相談をしてもらえれば介護保険が対象になるかどうか、または介護保険を使ってどんなサービスを受けられるかといったことまでお伝えしています。
また介護保険も近年では1割~3割といった自己負担割合も収入などに応じて変化しているため、自分の自己負担割合を知りたいといったお問い合わせも増えています。
介護保険とか制度の話って、難しすぎてわからないにゃ…
確かに介護保険などの制度やサービスのことってとても難しい…
私だっていやになるくらいだもん(;’∀’)
でも逃げたまま&知らないままだと、損をしてしまうから、迷ったり不安を感じたらぜひ専門窓口に相談してほしいんです!
相談するのが大切だってことはわかったにゃ!
じゃあどんな時に窓口に行けばいいの?
こんな時に相談するべき!窓口を利用するべきタイミングとは?
こんな相談が多いということは理解してもらえたでしょうか?
実際にまだ介護トラブルに合っていない方は「どうなったら相談に行けばいいのか」という疑問があるかと思います。
次にどんなタイミングで相談をするべきかについて、私の見解も含めてお話してみたいと思います。
突然入院したり、怪我をしたとき
予定していなかった病気やけがで入院になることもあると思います。
突然の出来事でパニックになったり、今後の不安を感じる方もいますが、そんな時にこそ
早めに相談窓口を利用することをお勧めします。
その理由は「今後の見通しが持てる」から。
どういうことかというと、あなたは親など家族が病気やケガで入院してこの先それに向き合わなければならないとなった時に、この先数か月後、数年後の未来をイメージすることができるでしょうか?
きっとほぼ無理なのではないかと思います。
しかし相談員は違います。
その病院で、同じような年齢、疾患の患者を数多く見てきて、標準的な治療や経過をほぼ把握しています。
また同じような相談にも数多く対応しているため、ご本人や家族が不安に思うことを先回りして伝えて、安心できるようなサポートをしてくれることも。
その病院の相談員こそ、誰よりも頼りになるパートナーだと私は思っています。
ですので、少しでも「この先どうなるの?」と感じる場合には、早めに相談室へ声をかけてみましょう。早く行動をして、早すぎるなんてことはありませんよ!
親や家族に「違和感」を感じた時
すごく曖昧な表現ですいません…汗
この「違和感」って言うのがポイントで、これは家族であるあなたしか感じない感覚とも言えます。
例えば、親が急にそわそわしだしたのを見て
「しっかりしているお母さんが、なんか最近変だな?」
と思ったり。
実はそんな些細なことが実は認知症の初期症状だったりすることもあります。
実はこの違和感、看護師などの医療や介護従事者には結構感じることがあるんです。
緊急入院してきた患者さんを一目見て、
「あ、この人認知症ありそう」
とか
「この人の顏…肝臓悪そうだな」
とか。
これは専門的な視点や勘に基づいているものですが、私らはそんな勘も無視したりはしません。
そんな些細な直感をあなたも無視しないでほしいんです。
というのも、元気な親などの変化に気づけるのはあなたしかいないのです。
ずっと一緒にいて、昔を知っているからこそ気づく違和感。
それを感じたらぜひ、私らほっとラインの窓口でもいいので声をかけてみてほしいと思います。
その際には適切な受診場所や、地域の相談窓口などをご案内させていただきます。
親の介護で悩んだら適切な窓口を利用しよう
まとめると、親の介護や老後などで不安を感じたら「まだいっか」などと思わずに、身近な相談窓口に声をかけてください。
早期に相談をいただく方が負担も少なくサポートにもつながりやすいということもあります。
ぜひ悩んでいる方がいたら、こちらほっとラインのネット相談もご利用くださいね(*^-^*)