親のことは心配だけど、みんなどんなタイミングで親を施設に入れてるんだろう…?
と気になりますよね?
デリケートな話題だからこそ、なかなかこういった内容を聞くことは少ないと思います。
また施設というと「お金がかかる」というイメージが強く、料金のことも気になりますよね?
よくわからないからこそ、誰かに人任せにしてしまったり、そのまま見てみぬふりを続けてしまうと、一気に身体機能が低下して、入居できる施設が限られてしまい逆に自分の首を絞めてしまうような結果につながることもあります。
そんな難しい施設入居のタイミング。
皆さんはどのようにして施設を選び決めているのでしょうか?
今回は介護施設に入居する理由や目的についてお伝えしていきます。
1 家族による介護ができない
やはり「介護」のことで、施設を検討する方が多いようです。
- 1人で歩けなくなった
- おむつが必要になった
- 転ぶのが心配
- 認知症で生活が出来るか不安
などなど・・・ 介護の悩みは、さまざま。
病院で見ていると、 「自宅の介護が大変になった」 という人より 「介護ってなんか大変そう」 というような介護に対して怖がったり、拒否をして施設を選んでいる方が多かったですよ。
※もちろん、自宅介護が限界で施設を考えるという方もいらっしゃいます💦
すぐに施設に入れてください!というのは
- もともと自立していた高齢者が「自分で料理ができない」「外出できない」などの比較的軽い介護が必要になった
- 自分で動くことはできるけど、家族が遠方で見守ることが難しくなった
- 家族がとにかく不安
などの状況で、家族負担や不安が0⇒1になった際に施設を検討する場合も結構多いのです。
2 介護する家族などがいないため
今は一人暮らしの高齢者の方や、老々介護といって夫婦で介護をし合いながら生活をしている家族の形態も非常に多くなってきています。
そんな現状だと、遠方にいる家族などは不安を感じ、見守り体制のある施設を検討する必要が出てきます。
今では自立していて、介護が必要な状態になる前でも、一般的なアパートやマンション等の賃貸住宅のように、ただ家を借りるような賃貸式の見守り体制がある「サービス付き高齢者向け住宅」などもあります。
ただ、そもそもの「家族」がいないという本当に独り身の方も少なからずいました。
しかしそんな方たちも病院から自宅へ戻れないという事態は生じます。
そんな時には
直接本人へ
ここに名前
自宅で暮らすのはそろそろ大変じゃないですか?
よかったら一緒にサポートがある施設や家を探しませんか?
なんて声をかけることもありました。
そういった方々を積極的に受け入れてくれる施設も地域ごとに存在しています。
そのあたりも詳しく知りたい方は、ぜひ個別でメッセージくださいね
3 自宅に直接退院できない
ここに関してはまさしく私の専門領域といえます!(笑)
病院から退院する際に、自宅で今まで通りに生活が出来るのか、医療的なケアや観察が必要になっていないかを判断し、退院後の生活に何かしらのサポートや介護が必要な場合には、サービスの利用や施設入所の手続きを入院中から進めて行くことになります。
介護施設と言っても、長期間そこで過ごすのではなく、「老健」のように自宅復帰を目的とした施設もあります。
自宅へ直接退院するのは難しいという場合には、このような施設でリハビリをしたり自宅の環境を整えたりすして、自宅で戻る準備をすることもあります。
病院のスタッフなどから退院後のことについて相談や声をかけられた場合には、その対象として病院側から認識されていると思った方がいいでしょう。
4 最後まで介護してもらえる
看取り対応の施設も最近では増えています。
癌の末期などの、かなり重症な方でも受け入れてくれる施設はあります。
今の時代では終末期といっても状態が安定していれば一時的にでも退院を余儀なくされるケースは存在します。病院も経営の事情などを考慮して退院の調整を図っているためです。しかし、自宅へ帰って看取るには大きな不安を感じますよね。
そんな時には、見取りまでしてくれるような施設を検討してることを提案してします。
5 認知症への対応が困難なため
認知症がある状態で、自宅で生活をしていくことは、不可能ではありませんが、かなり課題が多く、家族のサポートも必要になります。
そんな認知症の方に対応している施設も多く、自立されている認知症と診断された方同士が集団で生活をすることで役割や責任などを認識し、認知症の進行を遅らせるような目的もある「グループホーム」のような施設も人気です。
まとめ
家族を施設に入れる理由は人それぞれですが、その状態や目的によって選ぶ施設も違ってきます。
ぜひ本人の状態や目的に合った施設を選ぶようにしましょう。くれぐれも施設選びは慎重に!